避妊薬により受胎調節やコンディショニング法への応用

受胎調節というのは、人工的に妊娠が成立するかどうかを調節するという方法全般のことで、いわゆる避妊とセットになっています。この受胎調節の方法として、女性がみずからの意思によってできるかんたんな方法として、経口避妊薬による方法が挙げられます。
経口避妊薬とは、俗に「ピル」と称されている錠剤のことですが、月経の周期にあわせて毎日1錠ずつ服用することによって、避妊薬に含まれている黄体ホルモンと卵胞ホルモンのはたらきにより、妊娠しているのと同じような身体状態がつくられるため、結果として妊娠もしなくなるというものです。経口避妊薬の有効性はきわめて高く、9割台の成功率を誇るものですが、飲み忘れがあったりするとその効果が発揮できなくなりますので、この部分が難点ともいえるものです。
いっぽう、経口避妊薬は、受胎調節の方法としてだけではなく、そのほかの役目を果たすこともあります。たとえば、プロスポーツの世界では、女性選手のコンディショニング法の一環として、この経口避妊薬がとりいれられています。
コンディショニング法というのは、女性にはつきものの月経が、スポーツ競技の成績やメンタル面などに影響を与えやすいということをふまえて、月経サイクルを人為的に調整しようとするものです。すなわち、コンディショニング法のなかで経口避妊薬を服用することにより、月経がなくなりますので、月経周期を気にせずにスポーツ活動にうちこむことができるようになるというわけです。
また、経口避妊薬のメリットとして、服用しているときだけ避妊や月経がなくなるなどの効果が期待でき、服用しなくなれば、自然ともとの状態にもどるということも挙げられます。