避妊薬の服用は子宮内膜症の発症率を低減させる

経口避妊薬は、プロゲストーゲン様相の合成黄体ホルモンとエストロゲン様相の合成卵胞ホルモンが含まれている処方箋医薬品であり、1日1回21日間服用し、7日間の休薬期間を含めた28日間を1サイクルとして避妊効果を発揮しています。一般的な経口避妊薬の作用機序は、合成ホルモンが視床下部や脳下垂体に作用する事で卵胞刺激ホルモンの分泌が大きく抑制され、卵巣の動きを著しく鈍化させる作用を発揮します。その為、卵巣で黄体が形成されない為に黄体刺激ホルモンの分泌量が抑制され子宮の働きが鈍化し、子宮内膜が妊娠に備えての肥厚が抑制されます。その為、毎月の排卵による卵巣の損傷や肥厚した子宮内膜が剥がれ落ちる事が無いので子宮や卵巣に対する負担が大きく低減され、機能性月経困難症や月経前症候群、更年期障害などの症状緩和や治療に用いられ、子宮内膜症の発症リスクも大きく低減する効果があるとされています。又、長期の服用により、卵巣ガンや子宮体ガンなどの発症リスクを低減する効果があるとされています。しかし、避妊薬の中には、一般的な避妊薬とは逆に子宮内膜を肥厚させて、服用を中止する事で肥厚した内膜を剥離して避妊効果を発揮するプラノバールやソフィアAなどの中用量の避妊薬もあります。
子宮内膜症は、子宮以外の卵巣や卵管などの部位で子宮内膜組織が転移し、月経期になると剥離した内膜組織や出血を体外に排出出来ず、他の臓器との癒着する事により炎症や痛みなど様々な症状を引き起こします。避妊薬の服用は、神経発育促進因子を阻害する効果があり、内膜症の痛覚を増幅するプロスタグランジンを分泌する子宮内膜や痛感神経の増殖を抑制する効果があります。